研究室の活動 研究グループ 大動物グループ
大動物グループ
武田崇秀、上原京勲、斎藤成達(循環器内科)
OB:小山忠明、曽我欣治、福岡正平、野中道仁、増山慎二、島本健

当グループの特徴は、モデル動物として犬を使用し、臨床に直ちに対応するような研究を行える点です。人工心肺やレントゲン室、糸や手術機械など実験に必要な物品、機材はほとんど人間の手術と同じものを使用しており、実験の手技にもこれまでの臨床経験や技術を生かすことができるので、実践的な研究を行いたい研究者向きのグループです。それぞれの実験の立案、計画、準備、施行に至るまでのすべての過程において、実際の臨床と同様の論理的な思考や繊細な手技が必要とされ、実験を通じて養った実技を即臨床に生かすことができるのもこの研究グループに属したものの強みです。

当グループではこれまでも人工心肺を用いた左室形成や僧帽弁形成の術式の開発などで大きな成果を上げております。現在はPTMCバルーンや大動脈ステントグラフトの開発者である井上寛治先生との共同研究で、小口径側枝を持つ大動脈ステント治療の実験やStanford A型解離モデルの作成、新しい動静脈フィルターの開発実験などを行っております。また、京大病院循環器内科でPCIおよび大動脈ステントグループの中心的メンバーとして活躍されていた斎藤成達先生が実験に参加してくださっており、カテーテルなどの技術指導もいただいております。心臓血管外科、循環器内科の両方の視点で実験を進めることができるのも当グループの利点の一つとなっております。
その他の実験としては、ウサギを用いた周術期不整脈予防実験も行っております。

Adamkiewicz動脈を分岐する肋間動脈への側枝をともなうステントグラフトの開発(イヌ)
小口径分枝を持つ大動脈ステントグラフトを犬に移植し、その遠隔成績を追跡しました。


人工心肺を用いた僧帽弁の形成術の開発(イヌ)
人工心肺を犬に装着し、chordal translocation法と呼ばれる新しい僧帽弁形成術の効果を検証しました。


左室形成術の心尖部温存の重要性に関する実験(イヌ)
心尖部を温存した左室形成術の左室機能に対する有用性を検証しました。


テーマ
・僧帽弁の2次腱索の切断と人工腱索再建実験
・左室形成術の心尖部温存の重要性に関する実験
・Adamkiewicz動脈を分岐する肋間動脈への側枝をともなうステントグラフト
・Stanford A型大動脈解離のステントグラフト治療
・新しいフィルターの開発
・周術期不整脈予防実験

(文責:武田崇秀)




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